粉ミルクのはなし
母乳では足りないときや、あげられないときに使える粉ミルクについて、基本知識をおさえておきましょう。
※ここでいう粉ミルクとは特別用(yòng)途食品の「乳児用(yòng)調製乳」のことです。
粉ミルクは何でできている?
粉ミルクは牛乳成分(fēn)でできています。
牛乳をそのまま加工しているのではなく、有(yǒu)効な成分(fēn)を取り出して、
人間の赤ちゃんに最適と考えられる成分(fēn)配合で作られています。
粉ミルクは母乳の代替品として、それを飲むだけで赤ちゃんがある時期までは育たなければなりません。
そのため下の表のように、「乳児用(yòng)調製乳たる表示の許可(kě)基準」といって、
法律で基本の成分(fēn)と分(fēn)量が決められているのです。
ここで定められている成分(fēn)以外に、母乳を参考にした成分(fēn)も多(duō)数含まれています。
たとえば和光堂の「はいはい」には「DHA」「アラキドン酸」「α-ラクトアルブミン」「5種類のヌクレオチド」
「ガラクトオリゴ糖」「β‐カロテン」が配合されています。
今後も科(kē)學(xué)や技術の進化で、母乳にさらなる成分(fēn)が発見されれば、粉ミルクも進化していくでしょう。
だから、粉ミルクだけでも赤ちゃんは十分(fēn)育つので、母乳が出ないママも安心してください。
乳児用(yòng)調製乳たる表示の許可(kě)基準
- 標準濃度の熱量(100ml当たり)
- 60~70kcal
成分(fēn) | 100kcal 当たりの組成 |
---|---|
たんぱく質 (窒素換算係数6.25として) |
1.8~3.0g |
脂質 | 4.4~6.0g |
炭水化物(wù) | 9.0~14.0g |
ナイアシン※1 | 300~1500µg |
パントテン酸 | 400~2000µg |
ビオチン | 1.5~10µg |
ビタミンA※2 | 60~180µg |
ビタミンB₁ | 60~300µg |
ビタミンB₂ | 80~500µg |
ビタミンB₆ | 35~175µg |
ビタミンB₁₂ | 0.1~1.5µg |
ビタミンC | 10~70mg |
ビタミンD | 1.0~2.5µg |
ビタミンE | 0.5~5.0mg |
葉酸 | 10~50µg |
成分(fēn) | 100kcal 当たりの組成 |
---|---|
イノシトール | 4~40mg |
亜鉛 | 0.5~1.5mg |
塩素 | 50~160mg |
カリウム | 60~180mg |
カルシウム | 50~140mg |
鉄 | 0.45mg以上 |
銅 | 35~120µg |
セレン | 1~5.5µg |
ナトリウム | 20~60mg |
マグネシウム | 5~15mg |
リン | 25~100mg |
α-リノレン酸 | 0.05g以上 |
リノール酸 | 0.3~1.4g |
カルシウム/リン | 1~2 |
リノール酸/α-リノレン酸 | 5~15 |
成分(fēn) | 100kcal 当たりの組成 |
成分(fēn) | 100kcal 当たりの組成 |
---|---|---|---|
たんぱく質 (窒素換算係数6.25として) |
1.8~3.0g | イノシトール | 4~40mg |
脂質 | 4.4~6.0g | 亜鉛 | 0.5~1.5mg |
炭水化物(wù) | 9.0~14.0g | 塩素 | 50~160mg |
ナイアシン※1 | 300~1500µg | カリウム | 60~180mg |
パントテン酸 | 400~2000µg | カルシウム | 50~140mg |
ビオチン | 1.5~10µg | 鉄 | 0.45mg以上 |
ビタミンA※2 | 60~180µg | 銅 | 35~120µg |
ビタミンB₁ | 60~300µg | セレン | 1~5.5µg |
ビタミンB₂ | 80~500µg | ナトリウム | 20~60mg |
ビタミンB₆ | 35~175µg | マグネシウム | 5~15mg |
ビタミンB₁₂ | 0.1~1.5µg | リン | 25~100mg |
ビタミンC | 10~70mg | α-リノレン酸 | 0.05g以上 |
ビタミンD | 1.0~2.5µg | リノール酸 | 0.3~1.4g |
ビタミンE | 0.5~5.0mg | カルシウム/リン | 1~2 |
葉酸 | 10~50µg | リノール酸/α-リノレン酸 | 5~15 |
※1 ニコチン酸及びニコチンアミドの合計量
※2 レチノール量
※ ここでいう粉ミルクとは特別用(yòng)途食品の「乳児用(yòng)調製乳」です。
※ 熱量とは、エネルギー(カロリー)のことです。
ちなみに、日本で最初に粉ミルクを作ったのは実は和光堂。
1917年(大正6年)に「キノミール」という牛乳成分(fēn)を薄めて糖質などを添加して
粉末化したものを発売しました。
当時としては画期的な製品でしたが、まだ母乳や牛乳の成分(fēn)について
現在のように多(duō)くがわかっていなかったため、牛乳をそのまま薄めて使っていました。
- 粉ミルクは何でできている?
- 粉ミルクのメリット
- 粉ミルクの飲ませ方
- 調乳グッズの取り扱い注意点